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執筆者の写真PHANTOMBOY

スペシャルデニムジャケット【Lot207XXX】、スペシャルデニムパンツ 【Lot201XXX】受注予約開始!ブログ第2回

さて、前回生地の話をメインに進めましたが、みなさまなんとなく生地への拘りは分かってもらえたでしょうか? 今回は【207XXX】デニムジャケットのディテール等についてお話させていただきます。

1950年代の完成されたジャケットシルエット

もうすでにカッコよくて言葉を失うのですが、冷静に解説していきます笑 まず今回207XXXで元になったジャケットは1952年から1954,5年頃までに生産されていたリーバイスの通称2nd(革パッチ期)をモデルにほぼドンズバで製作しました!

写真の左側が207XXX、右側が507XX革パッチです。 洗濯(ワンウォッシュ縮み)後に僕の2ndと同じ寸法になるよう計算してパターンを製作しており、工場さん泣かせな大変なお願いしました。。。 もちろん一発でターゲット寸法になるはずもなくマスターサンプルを製作し、実際に洗いをかけ、そこで出た誤差を今回のグレーディング後のサンプルで修正し完成にいたりました! 革パッチ


あまり目立つ存在ではないかもしれませんが今回この革パッチにも相当な労力を注ぎました! 「ただの革のパッチじゃん」 って思ったそこのあなた! ノンノンノン!! このオリジナルに非常に近い薄くて適度な縮みの出るレザー。 これ実はなかなか作ってくれる業者さんが無いんです! ていうかたぶん無いです笑 これは超有名ブランドを手掛けるデニム工場さんにも確認していますがこの手のレザーに拘りまくったパッチはどこのブランドも自身でレザー自体を調達してきて加工するっぽい。。。 オーマイガー 分厚いよくみるレプリカジーンズについてるレザーパッチは絶対に嫌だ。。。 よし、革から探そう!! まず自分で理想の革を探しました。 どれも防縮加工が施されていたり理想の縮み具合でなかったり。。。 そして完璧なレザーをついにゲット!! それをパッチ加工屋さんにてこれまたほとんどの場合焼き印だったりエンボスだったりするのですが、無理を言ってプリントにて加工を施してもらい完璧なものが完成!! 品番やサイズのスタンプも既製品の数字フォントではもちろん納得いかない! スタンプはオリジナルで作るとして、そもそもオリジナルと全く同じ書体のフォントも見つからない。。。 限りなく近いフォントはあるのだけれど、やはり数字の先端部分の丸みなどが微妙に違う。。。 結局全ての数字データをオリジナルで製作しました笑

次にお気づきになられた方もいらっしゃるとは思いますが、 「赤タブついてなくね?」 って思いました?笑 そうです付いてないんです。 「ケチったな」 と思ったそこのあなた、 ノンノンノン!!!

以前製作したものがまだ大量にあるにも関わらず、今回の207と201の拘りデニムのためにさらに拘った赤タブを作ったのです! ヴィンテージ同様レーヨンで織られた赤タブは洗濯時に縮みとヨレが出て最高にカッコいいのですが、 なんか赤タブついてるとやっぱり野暮ったく見えるんですよね。。。 ヴィンテージデニムマニアという角度のみで見れば赤タブはかっこよく見えます。 ただ着用した時にやはりファッションとして赤タブの赤色がめっちゃ邪魔なんです!!! とくに色落ちしてない真紺の状態で真っ赤なタブが付いてると「なんかダサい💦」 って思っちゃったんです。 特にセットアップで着用した時に赤タブが無いだけで少し悪っぽく、スマートに見えカッコいいです! Leeのライダースを真紺で着た時に感じる悪っぽいカッコよさってそれだったんです! 今回ヴィンテージに全振りした商品でEWさみたいなのは無視して製作を進めてたんですが、唯一「赤タブが付いていない」というところだけオリジナルというか僕のエッセンスだと思って下さい! これに関しては赤タブは購入された方には付属させます! 取り付けないだけで付属はさせるので、長年着用してリペアに出すときなどが来ましたら、その時についでに気分転換で取り付けてもらったりするとまた違う楽しみ方ができたりするんじゃないかなと思います! さて、ここからは完成した全体を見ていきましょう!!

ステッチはイエローとオレンジの配分を一番かっこよく見える様にイエローが多めに使用されています。 どちらの糸ももちろん綿糸で経年変化によって色抜けしていきます! もちろん擦れる部分などは擦り切れたりもします!

各所の縮みによるパッカリングやシワなどが既にたまらない状態です! 擦れて色落ちしていく事でたまらないメリハリがでます!


薄いピンクのリアルな耳(セルヴィッジ)

やはりここの赤耳はテンション上がりますよね!


ボタンのヴィンテージな感じもたまりませんね。

やはりステッチの配色完璧ですね。

フラップ裏は初期507XXに見られるライトオンス仕様! ボタンホールやカンヌキは退色する黒綿糸を使用することによって色落ちすると同時にいいグレーになってくれます!


バックスタイルヤバいです。

シビレます。

デコボコの生地感やっぱり最高ですね。

2ndタイプなのでサイドベルト仕様

前回出した565は1st袖だったのでスリットは内側にありましたが207は2ndタイプなので外側に付きます。


今回44インチ、46インチのみTバック仕様となっています! まさに今大ブームのTバック。 ヴィンテージじゃうん百万円。。。 肩を落として今風に着用できるので大人気なのですね! さて、ここまで見てきてもらって一つ言い忘れたオリジナルディテールがあります。 実は糸の色なのですが、上糸がイエローの部分は下糸がオレンジ、上糸がオレンジの部分は下糸がイエローなのです!! そしてパッチの縫い糸のみ上糸下糸共にイエローになっています!

と、まぁ今回はとりあえずこの辺までにさせていただいてまた次回に続きます! それではまた次回!(たぶん明日)

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